レギュラーガソリンと、ハイオクガソリンの違い

オクタン価の説明は、本に書いてあるんですが、ハイオクガソリンにはいったい何が入っているんですか? レギュラーガソリンとは、どれほど成分が違うんでしょうか?

ご回答

ガソリンは基本的にいろいろと分子構造が異なっている炭化水素化合物の混合物です。

ガソリンという名は、主に火花点火式内燃機関に使用する燃料の商品名であり、原油をそのまま蒸留して沸点範囲の低いものをガソリン(直留ガソリン)といい、石油業界ではナフサとよぶほうが一般的です。ガソリンは石油の中の沸点範囲30~200℃(炭素数4~10)のもので、パラフィン系、ナフテン系、オレフィン系、芳香族系のさまざまな分子量をもつ炭化水素化合物の混合物です。ガスクロマトグラフという分析装置で分析すると二百数十種類の成分が検出されていますが、さらに分析精度が向上すればもっと多くの成分が確認されます。
 
いろいろな炭化水素化合物には、その分子構造によりオクタン価が高い炭化水素化合物も低い炭化水素化合物もあります。

炭化水素分子式オクタン価
芳香族
 ベンゼン
 トルエン
 キシレン

C6H6
C7H8
C8H10

120*
105.8*
116.4*
枝のあるパラフィン
 2-メチルペンタン
 3-メチルヘキサン
 2,3-ジメチルペンタン
 2,4-トリメチルペンタン(イソオクタン)

C6H14
C7H16
C7H16
C8H18

73.4
52.0
91.1
100.0
ナフテン
 シクロヘキサン
 メチルシクロペンタン

C6H12
C6H12

83.0
91.3
オレフィン
 1-ブテン
 1-ペンテン
 1-ヘキセン

C4H8
C5H10
C6H12

97.5
90.9
76.4
n-パラフィン
 n-ブタン
 n-ペンタン
 n-ヘキサン
 n-ヘプタン

C4H10
C5H12
C6H14
C7H16

93.8
61.7
24.8
0.0

不飽和炭化水素化合物(化学構造中に二重結合を有する炭化水素)、枝分かれのある炭化水素、芳香族炭化水素化合物、MTBE(メチル t-ブチル エーテル)などのオクタン価の高い化合物が、ガソリン中に多くなる・添加するとオクタン価が高くなります。
 
実際に市販されているガソリンの成分を分析測定したデータを表2に示します。銘柄により、成分やオクタン価が違っていることが分かります。また、夏と冬でも成分が変わります。

現在、皆さんが使用しているガソリンは、直留ガソリンに接触分解ガソリンや接触改質ガソリンを配合し、さらにブタンを加えて、オクタン価と揮発性を調整しています。 
 
レギュラーガソリン(オクタン価:90~92)ではどちらかというとオレフィン分が多く、ハイオク(プレミアム)ガソリン(オクタン価:98~100)では芳香族分を多くしていました。1987年、ハイオクガソリンにはイソオクタンを、さらに5年後にはMTBEなどを配合し、オレフィン分や芳香族分を減らしてきました。 レギュラーガソリンもオレフィン分や芳香族分の減少傾向がみられました。 これはガソリンの性状の向上のほかに,環境問題も考慮したためです。

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