新型コロナウイルス対策にオゾン発生器の導入を検討していますが効果はありますか?

はい、新型コロナウイルスの殺菌(消毒含む)あるいは抑止に効果があります。

「新型」とはいえ、コロナウイルスですから、アルコール(エタノール)、オゾン、塩素などはほぼ確実にこのウイルスを殺します。
もちろん、これは予防という観点で、という意味です。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を殺すのであって、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を緩和、治癒させるものではありませんので、誤解されないように注意して下さい。

アルコールや塩素は多くの皆さんにとって馴染みがあります。
そのため、このときにオゾンだけが取り上げられ、「オゾンは本当に新型コロナウイルスに効果があるのか?今回のウイルスは『新型』だし、それを証明するものが現時点であるのか」と指摘される場面を見かけました。

しかし、そんなことを言い出せば、この記事を書いている3月15日時点で、アルコールや塩素が「新型コロナウイルス」に効果(抗ウイルス効果)があるとするエビデンスは確認できていません。

ウイルスは主に、エンベロープウイルスとノンエンベロープウイルスに別れます。
今回の新型コロナウイルスはコロナウイルスですから、エンベロープウイルス(膜)をもつ、エンベロープウイルスです。
アルコール、オゾン、塩素はコロナウイルスのエンベロープを破壊し、殺すことが分かっており、それは周知の事実です。
そのため、新型に対してエビデンスを確認するまでもなく、専門家たちは迷うことなくアルコール消毒を推奨しているわけです。

SARSもMERSも新型コロナウイルスでした。*1
*1:今回の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)とは異なる。

もちろん、SARS、MERSの予防対策としてもアルコール、オゾン、塩素が活躍したことは言うまでもありません。

質問者様はすでにオゾン発生器の導入を検討しているということですので、いろいろお調べになっていることと思います。

新型コロナウイルス対策には、アルコール(エタノール)、オゾン、塩素の3つが主流です。
では、それらを利用した商品にはどのようなものがあるのかみていきましょう。

アルコール

民生用(家庭用)では、除菌シート、消毒液などがあげられます。
これらは容易に手に入り(*2)、また安価であることからコストパフォーマンスが高い対策グッズといえます。
*2:本来は容易かつ安価に入手可能だが、3月15日から転売業者対策のための新たな法律が施行されたが、3月16日現在はまだ店頭などにアルコールをはじめとする消毒液などは並んでいません。

業務用としては、アルコール噴霧器などがありますが、機器本体の価格が概ね80万円以上するなどコスト面で多くの事業者が導入を躊躇うでしょう。また、アルコール噴霧器はその名の通り液体状でミスト状による噴霧のため、濡らすことができない対象物には使用できないというデメリットがあります。

オゾン発生器をはじめとするオゾン製品

オゾン発生器は衛生業界では高い評価を得ている殺菌・消毒・消臭などを目的とする機器です。
また、オゾン発生器に限らず、「オゾンの力で除菌する」などとして、今日現在ではさまざまな「オゾングッズ」が販売されているようですが、基本的にはオゾンを発生・散布するオゾン発生器や、オゾンを水中に溶かし込むオゾン水生成器以外にオゾンの効果を享受できる製品はほとんど確認できておりません。

民生用では、「家庭用オゾン発生器」があり、業務用では「業務用オゾン発生器」があります。
家庭用と業務用を比較すると、オゾン発生量が比較にならないほど異なり、効果も雲泥の差です。
ただし、多くの家庭用オゾン発生器は人やペットがいる環境下(有人環境)で使用できます。
一方、業務用オゾン発生器と呼ばれるほぼすべての製品は、オゾン発生量も多量のため、人やペットがいない環境(無人環境)で使用し、「スピーディ」かつ「確実」にその効果を発揮します。

オゾンは新型コロナウイルスなどのエンベロープウイルスのエンベロープを破壊し、ウイルスを殺します。
このことは、今回の新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するために、紙幣の消毒としてオゾン消毒が採用されていることからよくわかります。
そのため、こうしたオゾン発生器のなかでも、実績ある日本メーカーが販売する製品は非常にニーズが高まっており、在庫切れなども散見されます。
ただし、ひとくちにオゾン発生器といっても、デタラメな業者もいるため、注意する必要があります。
また、医療従事者や衛生業界で働く方などのなかで、オゾン発生器に詳しい方は別ですが、そうでない人は、各メーカーサイトの製品をみても、オゾン発生器の良し悪し(どのメーカーの製品が良いのか悪いのかなど)について分かりづらいかもしれません。
比較検証が行われた分かりやすいウェブサイトがないのかと探していたところ、「失敗しない業務用オゾン発生器の選び方」というサイトを見つけ、内容もよく調べられていましたので、このようなサイトを参考にするといいでしょう。

塩素系薬剤

塩素系薬剤については、現在日本で購入できる商品には実にさまざまなものがあります。
ここ数年、一般の方が「次亜塩素」と耳にする機会も多くなってきたかと思います。*3
*3:次亜塩素酸装置ではジアイーノというPanasonicの機器が有名です。

塩素系薬剤も今回の新型コロナウイルスに対し、殺菌・消毒効果があることが分かっています。また、本来であれば容易かつ安価に入手できる点もメリットといえます。
ただ、塩素系薬剤は使用方法によっては注意が必要ですし、何より残留性の問題があります。
たとえば、前項でご紹介したオゾンを水に溶かし込んだ「オゾン水」のオゾン濃度は21分毎に半減し、しばらく放っておくと濃度がゼロになるため、最終的には「ただの水」になります。
また、気体のオゾンを室内や車内に散布して空間除菌を行っても、窓を開けるなどして換気をすると、オゾンは酸素に戻って、そこにオゾンが長時間残ることはありません。
このようなオゾンの特性を「残留性がない」と言いますが、塩素系薬剤には残留性があるため、そのデメリットを考慮したうえで利用する必要があります。

ということで、比較するために少々話が脱線してしまいましたが、このご質問に対しての回答は、ここまでご説明したとおり、「オゾン発生器を導入することは、新型コロナウイルス対策になり、また効果も高い」ということになります。

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